ステンレスタンク、アンフォラ、古樽のミックスによる発酵/熟成。
白ブドウの一部はプレス後に発酵容器へと再投入、短期のスキンコンタクトを行い香りとテクスチャーに更なるレイヤーを加えています。
世界を渡り歩きあらゆるスタイルのワインに慣れ親しんできたテオですが、心のブドウ品種と云えばやはりピノ・ノワール。
特に土壌成分由来のキャラクターを生かした味わいを愛しており、自らが学んだ全ての知識を総動員してワインのスタイルを決定しています。
硬質的な石灰土壌から収穫されたノースカンタベリーのピノノワールは除梗し、幾分柔らかな表情を垣間見せるワイパラとのブレンドに使用するピノノワールは全房醗酵をといった具合です。
当然果実は小さく、凝縮した性格が強く出てしまう純粋な石灰土壌の畝では全房醗酵に適したフルーツの収穫は難しくなります。
そこでテオはスロープの中でも上部と下部にあり、凝縮感が優しいフルーツをメインに、幾分ソフトな性格を持ったワイパラのピノノワールをブレンドしています。
ライムストーン・ヒルをジャイエスタイルとするならば、こちらは古式ゆかしいオールドスタイルといったところでしょうか。
ホールバンチ由来の野性味あふれるフレーバー。
ゴツゴツと多少骨ばった筋肉質な骨組。
ボトリングまではSO2を使用せずに、気長に酵母とブドウの力を信じて出来上がったニュージーランド南島の超新星です。
2013年。クレイター リムでワイン作りを一任されていたテオ・コールズは突如としてワイナリーを去りました。
ワイナリーで発生した火事の責任を無理矢理に背負わされすっかり嫌気が差してしまったのです
(実際には彼に一切の過失は無く火事の原因は電気系のショートだと言われています)。
約150樽のワインが焼失(ボトル換算で40,000本以上です)したショックはワイナリーに相当な爪痕を残し、ニュージーランドに於ける近年最高の醸造家に成り得る才能とも言われていたテオはゼロからのスタートを与儀無くされたのです。
カンタベリー大学では化学、リンカーン大学では栽培学と醸造学を修めレオヴィル・ラスカーズ、クンツ・バ、サンコム、フランソワ・ヴィラール、シルヴィオ・ナルディ等で若き日を過ごしたテオはダニエル・シュスターの元で人為的プロセスに一切頼らないあるがままの醸造に目覚めたと言います。
ワイナリー名は約10年前にテオがとある荒地に佇んでいた「年枯れた牡羊」に由来しています。
その得も言われぬ、力強くも儚く、野生に溢れながら知性も感じさせた雰囲気に魅せられ、いつの日かそんなワインを作りたいという想いを抱いて来たそうです。
ハーミット・ラムは彼がようやく辿りついた自身のレーベル。
ニュージーランドでは殆ど目にする事が無い石灰質土壌の畑から収穫されるブドウに拘り、卓越した品質のワインを作り始めています。
2015年、ようやく上陸するハーミット・ラムはニュージーランドワインの既成概念を破壊する新たな価値を齎してくれる事間違いありません。
(インポーター様資料より)