海沿いの区画ならではの涼しさと塩味、そしてアルバリサ土壌ならではの石灰質のニュアンスを素直に表現した白ワイン。 青りんごやレモンの爽やかさに和梨の柔らかな香り。 透き通るような果実と丸みのさる伸びのある酸が印象的な辛口。 アフターにこみ上げてくる塩味とミネラル。 お刺身やカルパッチョ、夏野菜のサラダなど、山菜の天ぷらなど食材そのものを活かしたお料理に寄り添う海沿いならではのワイン。
【生産者情報】 スペイン最南端のアンダルシア州の首都セビリアから南に約130km、ヘレス・デ・ラ・フロンテラ、サンルカール・デ・バラメーダ、エル・プエルト・デ・サンタマリアの通称『シェリー・トライアングル』からも南に位置する海沿いのチクラーナ・デ・ラ・フロンテラで代々続く生産者です。 19世紀にスペイン北部のサンタンデールからプリミティーボ・コリャンテスとトマス・コリャンテスの兄弟がこの地に移り住み畑を開墾しワイン作りを始めたことからこの生産者の歴史はスタートします。 その後、地元の人へのワインとシェリー作りで生計を立て続け1946年にワイナリーとして、そして1992年に正式に登録をされ今に至ります。 現在ワイナリーを取り仕切るのはプリミの愛称で親しまれている4代目のプリミティーボ(この家族は代々プリミティーボの名前を引き継いでいます)。 彼は1981年生まれで大学を卒業後はファイナンシャル系の仕事と大手シェリーのワイナリーで働き、23歳から家族が営むワイナリーに戻りワイン作りを行っています。 大手ワイナリーや大量生産者の栽培農家が多いアンダルシアでオーガニックによる葡萄栽培から醸造、瓶詰めまでを自分のところで行っている小規模にして珍しいワイナリーです。 ≪畑・醸造≫ ワイナリーが所有する畑は36.8ヘクタール。土壌はアンダルシアならではの石灰分を多く含むアルバリサ。 このアルバリサは硫酸カルシウム、粘土、珪土が豊富にあり冬場の雨を地中に蓄えることができ、夏場の乾燥に備えることができるだけではなく、シェリー作りで必要となるフロールの形成を妨げる鉄分が少ないことが特徴で、彼らは大まかに2つの区画を所有しています。 ① マタリアン区画(19.53ヘクタール):海抜45m。アルバリサ土壌ならではの真っ白な畑。 ② パゾ・ガルバン区画(17.30ヘクタール):海抜96m。アルバリサ土壌に茶色い砂がまざっている褐色の畑。 大西洋からわずか数キロ内陸に入った畑は常に風があり、しばしば非常に強い風が吹きます。 また、畑のあるチクラーナは夏場の気温はヘレスの35~40℃に対し、一般的には28~30℃とヘレスより10℃涼しいのも特徴として挙げられます。 隣接しながらも海抜も土壌も景色も異なるこの2区画にパロミノ・フィノを主体に地場品種の白葡萄を植樹しています。 また、他の栽培農家よりも葡萄の仕立てを高くすることで風通しを良くしカビなどの病気が出ないようにし、また収穫量を少なくすることで良質な葡萄のみを栽培、収穫をすることができるようにしています。 収穫は全て手摘み。 セラーでのプリミティーボの仕事はとてもシンプル。 1年間かけて大切に育ててきた葡萄をワイナリーに運び、プレス時に必要最低限のSO2を使用し野生酵母で発酵(瓶詰め時にはSO2は未使用)。 液体の状態をみながら熟成と瓶詰めを行います。 この2区画それぞれのキャラクターが表れた葡萄をそれぞれに分けて仕込みテロワールを表現したり、またはブレンドをすることでチクラーナ・デ・ラ・フロンテラの土地とこのワイナリーでしか生み出すことのできない繊細でエレガントな白ワインとシェリーはフードペアリングとも相性が良いと世界中のレストランからも信頼を置かれています。 (インポーター様資料より)
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