自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの専門店 - SWAILIFE WINE SHOP(スワイライフワインショップ)
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今年は自身の家の裏手に広がる畑に植樹をして2年目。
引き続きGamayやMondouceを植え続けている様ですが、買いブドウでのワイン作りは暫く続く事になりそうです。
古樽に入れたまま3年熟成し、ボトリングしてから1年熟成してリリースしたShobbrookの異端児的存在です。
というのも2015、Shobbrookの畑では非常に濃密で所謂典型的なMerlotが出来てしまったんですね。
既にPoolside的なガブ飲みワインを意識的に作っていたTomにとって、このフルーツは余り自身のスタイルにそぐわないと考えたそうなんです。
そこで彼がどうしたかというと、ただ放置し続けたという訳です。
日本にやって来てから寝かせた時間を考えると3年の樽熟成に1年10ヶ月のボトル熟成。
濃密だった液体は紳士的で穏やかな、人懐っこさを見せる様になりました。
このワインを飲むと、何故かとてもイタリア的に感じます。
それは奥に潜む酸化のニュアンスだったり、薄旨とは全然違うオールドファッションなスタイル。
ある種トスカーナ的と言いましょうか、時代の流行りに全く迎合していない芯の強い味わいです。
明るい将来を信じて我が道を歩み続けるTomから届いた、昔を懐かしむ様な、「旧い」新作。
さながらBittersweet longing Wineと言ったところでしょうか...今はもう存在しない畑から生まれた最後のMerlotとなります。
少しでも多くの方に楽しんで頂ければ幸いです。
【生産者情報】
トム・ショブルックは南オーストアリア州バロッサ・ヴァレーで長年に渡りブドウ農家を営み続けてきた一族の出身。
一念発起して2001年から6年間イタリアに渡り、トスカーナ州キァンティのリエチネを拠点としてヨーロッパの様々なワイナリーで経験を積み、2007年よりワイン作りを開始しました。
ブドウ農家の出身だけあり、トムが自らのワインを作り始める上で最初に手掛けたのは、収穫するブドウ畑全てのプラクティスをビオディナミによる運営に切り替える事でした。
ブドウの質がワインの質を決定する最大の要素であると考えているからです。
次にトムが挑み始めたのは極力ナチュラルなワイン造りです。
伝統的に完熟させ過ぎる程に果実に凝縮感を持たせるスタイルを重んじてきたバロッサ・ヴァレーに於いて必要不可欠な人為的添加要素のありとあらゆるプロセスを拒絶し、唯只管に自らの哲学を貫き通す彼の姿に対する否定的な意見は当時非常に大きなものだったと言います。
「気が狂ってる」等と言った余り好ましくない意見に耳もくれず、トムは自分が信じた道を邁進して来たのです。
現在ルーシー・マルゴーと並んで南オーストラリアのナチュラリスト御三家と称賛されているトム・ショブルック。
奇しくも同じ年に同じアプローチでワイン作りをスタートした2人。
設立当初はお互いを意識する余りに激しいライバル関係にあった2人。
今となっては賞賛しあいながら刺激を与え合う2人。
ショブルックがスターダムに伸上る日はきっと近いです。
(インポーター様資料より)