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キュヴェ名の「La Resistencia Activa contra el Marques」とは「侯爵への抵抗勢力」という意味です。
畑のブドウが豊かに実っていた晩夏のある日、某有名ボデガの男性が、「ぜひ貴殿のブドウを買いたい」と申し出てきたので、イスマエル氏は快諾しました。
しかし収穫のわずか2週間前になって突然「全てキャンセルする!」 とだけ電話をよこしてきたのです。
既に今年仕込むキュヴェは決まっており、セラーは満杯。
彼は「この行き場のなくなったブドウたちをどうすればいいんだ?!」と嘆きましたが、「いや、我々はレジスタンス(抵抗勢力)なのだ!」と一念発起し、36年間使われていなかった叔父の古いセラーの扉を開け、瓶内二次発酵させた全く新しいキュヴェを造り上げたことから、皮肉を込めて名づけられました。
スペインのセゴビア地方で今最も注目を集めている生産者で、徹底して自然と共生し、サスティナブルな農法を用いて驚くほど高樹齢のブドウを育て、SO2をほぼ使用しないナチュラルな造り手です。
当主のイスマエル・ゴザロ氏は代々ブドウ栽培を手掛けるヴィニュロンの家系の5代目で、今年2020年でヴィニュロンとして28回目の収穫を迎えました。
所有する畑から採れるブドウの60%は売却しており、特に優れた区画のブドウのみを自社用に使用しています。
自社畑の広さは28.5haにも及び、そのほとんどに白ブドウのヴェルデホが植えられており、主に白ワインを中心としたキュヴェを手掛けていますが、世界中でひっぱりだこの微発泡「ペット・ナット」や、醸し(スキンコンタクト)による美しい色合いの個性的なキュヴェ、希少な黒ブドウ品種 ルフェテによる赤ワインにも定評があります。
畑は全て徹底した無農薬で管理されており、有機農法の認証を受けていますが、あえてワインのラベルには「オーガニック」の言葉を表示しておりません。
イスマエル氏は、弊社で取り扱っているフランス・ジュラ地方のビオディナミの雄 「ドメーヌ・フランソワ・ガヌヴァ」 の当主ガヌヴァ氏と親交があり、ワイン造りに対するフィロソフィーを彼と共有しています。
ちなみにフランス国内では、アンヌ・ガヌヴァ女史が 「ミクロ・ビオ・ワインズ」 のインポーターを務めています。
・畑
【土壌】
イスマエル・ゴザロ氏は 「土壌の違い=ワインの違い」 と言い切っており、土壌の違いにたいへん拘りをもったワイン造りを行っています。
所有するブドウ畑はほとんどが砂質土壌で、主に3つのタイプに分かれると言います。
《1つ目》「川の水のミネラルの影響を受けた甘い砂」
《2つ目》 大昔この一帯は海底だったことから「海水のミネラルの影響を受けた塩味のある砂」
《3つ目》「強い風の影響を受けた乾燥した細かい砂」です。
基盤となる地質はおよそ2300万年前の中新世に形成されており、砂、砂利、粘土が混じっていますが、大部分を砂質が占めているため、これまでほとんどフィロキセラの被害を受けてきませんでした。
害虫であるアブラムシがブドウの根っこを目指して穴を掘って地中にもぐっても、サラサラとしているためにその穴はすぐに崩れてしまい、アブラムシは地中で窒息してしまうからです。
【樹齢】
それゆえ全体的に樹齢が非常に高く、一番古いブドウ樹はなんと270年にも及ぶ樹齢を誇ります。
このように樹齢が100年~270年に達するブドウの房は、ヴェルデホの場合はひと房の重さがわずか80gほどととても小さく、人の手のひらほどもない大きさですが、果粒は非常に凝縮しており、得も言われぬ深みをワインに与えることができます。
また、高樹齢のブドウ樹は台木に接ぎ木をする必要がないため、若木を育てる際は特に優れた株を選び、その枝を地面に直接植えて苗木にするか、マルコタージュによる株分けが可能になります。
【区画】
ブドウの味わいの違いとなる核は「ミクロクリマ」にあると考えているため、区画を細かく分け、それぞれの区画ごとに細かくキュヴェを造り分けています。
区画の全てに、「風通し」、「ぶどうの房の大きさ」、「ブドウの熟度」などといった自社で基準を設け、「1級」や「特級」などという独自の標識を立てており、中でも特に優れたブドウを選定して自社詰めワインを造り分けています。
【標高】800~900m
【年間降水量】約250mm
・収穫
毎年生産するキュヴェは20~30種ありますが、それぞれの本数が少ないため、総生産量は5~6万本にとどまっています。
収穫を開始する時期は周辺のワイナリーよりも遅く、カビや病害のリスクを負ってでもギリギリまでブドウを完熟させています。
また同じ品種でも区画によって異なる成熟度を見極めてキュヴェを造り分けるため、収穫時期もそれぞれに異なり、一般的には1週間くらいで終わるところを、「ミクロ・ビオ・ワインズ」では6種間にも渡って行われます。
このようにそれぞれ違うタイミングで収穫されたブドウは、当然ながら酸度、熟度、糖度が違い、そこにさらに土壌の違いによる要素も加わるため、同じ品種でありながらもキュヴェごとに様々な表情が見事に表現されており、イスマエル氏のブドウへの探求心、ワイン造りへのチャレンジ精神、そして情熱が伺えます。
・醸造
ミクロ・ビオ・ワインズ (ニエヴァ)イスマエル氏は鋤やバスケット、タンクや櫂など、代々受け継がれてきた多くのものを大切に用いていますが、例えば祖父の代から使われてきた500Lの容量の小さな垂直式の圧搾機は、枠の部分をステンレス製に作り変えて洗浄しやすく改造し、雑菌の繁殖でワインが劣化することがないように改良するなどして、それぞれの道具たちと上手に付き合っています。
またアンフォラは100年以上に渡って大切に使い続けられてきた特別なものです。
酵母は天然酵母のみに拘り、正に自然の要素が絡み合った、毎年違った表情の現れる個性的なワインが生まれています。
(インポーター様資料)