【生産者情報】
オーストラリアにおいて世界的な名声を得ているワインの1つがニュー・サウス・ウェールズ州Hunter Valley / ハンター・ヴァレーで産まれるセミヨン。
「ハンター・セミヨン」として知られる産地全体として確立されたそのスタイルはしかし、その真価を発揮するには長期熟成を必要とし、さらに生産者や畑による微妙な個性が十分に表現されていないというジレンマも抱えていました。
そこへ新たなハンター・セミヨンの姿を追求する新星として登場したのがSabi Wabi / サビ・ワビの女性醸造家、Peta Kotz / ペタ・コッツです。
ハンター・ヴァレー出身のペタはワイン業界に携わる家系の生まれではありませんでしたが、やはりブドウ畑や醸造所が点在する土地で育ったため自然とその興味はワイン造りへと向いていきます。
2016年にはステュアート大学で醸造および栽培を学び直しながら、ハンター・ヴァレーにおいてビオディナミ栽培を続けるKrinklewood Estateで働き始め、最低限の人的介入アプローチについて実地で経験を積みながらアシスタント醸造家を務めました。
そして遂に2019年、念願であった自身のためのレーベル「Sabi Wabi / サビ・ワビ」を設立。
特徴的なワイナリー名はペタが学生時代に日本へ留学していた経験から、既に完成されているかのようなハンター・セミヨンにこれから挑戦する自身の姿勢にぴったりと感じたからだそう。
そのペタが追い求めるのはいわば「ハンター・セミヨンの新しい姿」。
そのため早摘みされることが多いセミヨンも(酸とのバランスを厳しく睨みながら)より熟したタイミングで収穫します。
造りにおいても野生酵母による自然醗酵および少量の酸化防止剤以外の添加物は用いませんが、あくまでそれは前提条件。
例えばクラシカルなセミヨンがステンレスで嫌気的に醸されるのに対し、ペタは開放タンクやオーク樽(ストッキンガー製の300L)による醗酵・熟成、バスケット・プレスや澱とのコンタクトによるテクスチャー表現を重視します。
結果として彼女のワインは実に表情が豊かとなり、味わいの層が重なる魅力を堪能できる繊細な液体がボトルへと詰められるのです。
(インポーター様資料より)
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リンゴ蜜、蜂蜜、日向夏、ホワイトグレープフルーツ。
口に含むと、中硬水のような心地よさ。
酸味は中程度爽やか~ややふっくら。
繊細さ・果実味・酸味、一体感もあり優しい膨らみも感じる。
思い込みのように感じてしまうかもしれないが、
女性の造り手ならではの繊細さと柔軟性(しなやか)さも感じる。
抜栓後は数日間お楽しみいただけそう。
個人的には、ハンターヴァレーの厳しい環境の中でここまで柔らかな表情を感じる液体は少ないなと思います。
今すぐ抜栓しても数年保管してからお飲みいただいても面白味が増すタイプの新しい造り手です。
(2026/07村瀬)